2001年7月
 滝は昔から信仰と深い関係があり、大きな樹や岩のように信仰の対象とされてきた。日本を代する滝の「那智の滝」や「華厳の滝」などもそうである。広島県の滝は、 瀬戸内海に流れる太田川水系の滝と、日本海に流れる江の川水系の滝に分けられる 。江の川水系の 県北部(芸北)の滝には、とりわけ観音信仰とのかかわりが深い滝が多い。

 

 

日野滝 (ひのたき)892
 江の川水系の西城川支流の比和川にかかる二段滝。上段16米、下段5米。上段の滝壷は深さ1米、下段は小石で埋まっている。

 

 

観音滝 (かんのんたき)896
 西城川支流の比和川にかかり高さ10米余の滝。滝横には観音堂がある。ご利益のある滝といわれている。渓流の魚「ゴリ」はこの付近では釣りが禁止。

 

 

那智滝 (なちのたき)1031
 西城川上流の熊野川にかかる高さ78米の五段滝。水量が少なく滝壷らしいものはない。滝下には、元禄元年に掘り出されたといはれる千手観音を祀った堂跡がある。滝水で肌を洗うと美しくなるといわれている。

 

 

山上の滝 (さんじょうのたき)1049
 西城川水系比和川支流の古頃川にかかる高さ10米の滝。滝口から大きな岩がせり出ており、裏見ができる滝。古くからの信仰があり、滝横の堂は「休み処」といわれ、上流に「中の院」、「奥の院」と続く。

 

 

山上の滝 (さんじょうのたき)1044
上 記 と 同 じ

 

 

山上の滝上部の滝 (さんじょうのたきじょうぶ)1050
  山上の滝から少し上流、中の院への途中、高さ4−5米の滝。小さい滝であるが幽谷を思わせる。

 

 

庄原須川の滝 (しょうばらすかわ)1042
 西城川支流の比和川に流れこむ谷川にかかる高さ4−5米の小さな滝(無名)。比和川の合流点から僅か上流で、滝までの距離は短いが渓谷の雰囲気が続く。上流にタタラ(製鉄)の跡があると伝えられ、岩は鉄分を含み赤味を帯びている。

 

 

庄原須川の滝上部 (しょうばらすかわのたきじょうぶ)1041
上 記 と 同 じ
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