2001年8月

(ねのたにがわのたき)
 根の谷川は、広島市北部の可部町を流れる太田川の支流。源流は根の谷断層にあり、上根峠を境にして江の川水系の「ひの川」は北流し日本海に流れる。一方、根の谷川は南流して瀬戸内海に注ぐ。この根谷川の支流にはいくつかの滝がある。

 

 

聖ヶ滝 (ひじりがたき)855
 広島市北部の可部町を流れる根谷川の支流にかかる高さ20米の滝。滝壷は大きく幅10米、深さは2米。滝を守っている地元の人達により、滝までの道が整備されている。

 

 

聖ヶ滝 (ひじりがたき)857
 滝の名の由来は、昔、高僧が道に迷いこの滝に落ちた伝えからくる。下流に大小いくつかの滝が続く。

 

 

皆具淵(一) (かいぐふち)874
 聖ヶ滝の下流にある淵で昔の滝壷と思はれる。10米四方と大きく、深さは不明であるが5米以上はある。淵の名は、馬に乗った武士が誤って馬具もろとも、この滝壷に落ちた伝えに由来する。

 

 

皆具淵(ニ) (かいぐふち)885
 高さは5米あまりで10米四方もある大きな淵にかかる滝としては小さい。上流の聖滝はこの位置から後退したものと思はれる。

 

 

妙念滝 (みょうねんたき) 929
 聖滝下流の谷にかかる高さ20米あまりの滝。水量は少ないが、両岸は急峻な絶壁で人を寄せつけない。

 

 

妙念滝下の滝  (みょうねんだきしたのたき)910
 根谷川支流の妙念滝の下流にかかる高さ4米前後の無名の滝。

 

 

向山本郷の滝 (むこうやまほんごうのたき)515
 根谷川の支流にかかる高さ13米の直下型の滝。標高280米にあり、近くの上根峠(標高268米)には根谷断層が走る。

 

 

加賀津の滝 (かがつのたき)262
 根谷川の支流南原川の上流南原峡にかかる滝。南原峡は昔、火山活動により出来た断層渓谷で、花崗岩の露出が多い。
inserted by FC2 system