国語辞典によると、「浦」 は 「裏」と同意義とある。 大きな海の いわば,裏側と言うことか。 
概して、浦の前は大きな海面が広がる。 また、浜だけのところもあるが、
港や神社があって島の中心になるところが多い。
厳島神社のある宮島には一つの島に七浦があって珍しい。






木 浦 (伯方島)
伯方島の中心で、伯方港(木浦港)がある。 近くの小高い丘は、かつて、
村上水軍の城砦があったが、いまは、「歴史公園」になっている。
造船が盛んで、眼下に造船所が広がる。





大 野 浦 (佐木島)
三原市の沖3kmにある佐木島は、周囲18km。 「ワケギ」の産地で知られる。
北側にある大野浦は、自然海浜保全地区として自然がそのまま残されている。





神 浦 (こうのうら) (中島)
中島は四国松山の沖合いの忽那諸島の一つ。 諸島の中心の島で最も大きい。
神浦港は中島の南にあって、諸島との中継地になっている。





本 浦 (倉橋島)
倉橋島は広島県で最も南に位置する。 本浦は、南に斎灘が広がる大きな湾。
万葉集に詠まれた桂浜があることで知られる。 本浦や大浦の名の浦は、島の中心である。





鞆 の 浦 (福山)
福山の南に突き出る沼隈半島の先端。 昔から、潮待ちの港で栄え、万葉集にも詠まれている。
今は 『鞆の浦鯛網」で知られる。





大 浦 (蒲刈島)
呉沖合いの蒲刈島の西にある。 反対側には、「県民の浜」がある。





七五三ヶ浦 (しめがうら) (波方)
今治市の北、来島海峡の入り口にあたる梶取鼻にある。 
浦の中には、潮が引くと,渉ることのできる小島がある。





深 浦 (笠戸島)
山口県下松市の沖合いの笠戸島は周囲36km。海岸線の変化が大きい。
笠戸島にある七つの浦の一つ。 隣に一回り小さい小深裏が続く。
浦には、旧陸軍の造った船隠しの洞窟がある。(10カ処)

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