由利島は,愛媛県松山の沖合い伊予灘に浮かぶ 0,5平方kmに満たない無人島。 島は大小二つあり、東側の島は大由利島(標高174m)、 西側は小由利島(103m)。 島は砂州でつながるっている。 弥生時代の土器も出土している。1200年代の後半に地震と津波により陥没したといはれている。  1965年(昭40)に無人化した。




 下 場
 大由利島と小由利島とは砂州でつながる。 砂州の南側は、 したば 下場。  北側は、うわば 上場 といわれる。 砂州といっても砂利州。 二つの島の入江の波は穏やか。




鷲 ヶ 巣
 下場の西端に突き出た高さ30mの大きな岩。 下場と鷲ヶ巣の間は、更に深い入り江になっており、元海軍が造った石積の船隠しがある。
「イケ」と言われるこの入り江は、元は本当の池であったが、第二次世界大戦中に池の口を開いて今の港にした。それで港自体を「イケ」と呼んでいる。




ダ ケ の 下
 周囲1kmあまり,高さ103mの小由利島の周囲は急な崖地。 潮の引いたときに南側のダケの下を少し回ることができる。 遠くは水無瀬島。




 明 神 岩
 砂利州の広場に明神様が祀ってあり、明神の500m南に明神岩といはれる二つの大きな岩がある。  岩の沖合いは好漁場であった。 また、かつては島には注連縄も張られていたという。




カイバナ 貝鼻
 大由利島の南端伊予崎の小島。 岬のエビスイワの上の由利島灯台がある。急峻な崖つづきで行くことは出来ない。




上 場 うわば
 島をつなぐ砂州の北側は うわば 上場 といはれる。 小由利島から大由利島を見る。




小 由 利 島
 砂州の小由利島側に深く入り組んだ入り江。 元海軍の作った護岸が残る。 どんな荒天時でも湾内は穏やかといはれる。




電話ボックス
 無人島になった後も緊急時の連絡のために残されていたが、1993年に不通となり、今は木造の電話ボックスだけが残る。 遠くは小由利島。

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